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Oracle Data Guard その② [DBMS]

Data Guard の構成方法はいくつかある様ですが、今回は Data Guard Broaker を使用して構成します。

まず2つのサーバを用意します。
今回は両方とも Hyper-V の仮想サーバです。
ホスト名は themisto と pan としました。
両方とも Windows Server 2008 です。
そこに Oracle 10g (10.2) をインストールして、DBの上で動作するアプリケーションとして SAP Solution Manager をインストールしました。
そして Oracleを 10g → 11g (11.2)へアップグレードして基となる環境を構築しています。
Oracleの環境はSIDを両方とも同じ SO1 としています。
インストールフォルダ構成も両方とも同じにしています。
ORACLE_HOME は E:\oracle\SO1\112 としました。

themisto
プライマリサイト.jpg
pan
スタンバイサイト.jpg


次にData Guard 用に Oracle パラメータを調整します。
以下のパラメータを設定します。コメント行の所はそれぞれのサーバで違うところなので切り替えて設定します。

ALTER SYSTEM SET db_unique_name='so1_themisto' SCOPE = SPFILE;
-- ALTER SYSTEM SET db_unique_name='so1_pan' SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET dg_broker_start=TRUE SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET local_listener='(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = themisto)(PORT = 1527))' SCOPE = SPFILE;
-- ALTER SYSTEM SET local_listener='(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = pan)(PORT = 1527))' SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET log_archive_dest_1='location="E:\oracle\SO1\oraarch\SO1arch", valid_for=(ONLINE_LOGFILE,ALL_ROLES)' SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET log_archive_dest_state_1='enable' SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET log_archive_max_processes=2 SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET log_archive_min_succeed_dest=1 SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET log_archive_trace=0 SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET log_file_name_convert='SO1','SO1' SCOPE = SPFILE;
ALTER SYSTEM SET standby_file_management='AUTO' SCOPE = SPFILE;

db_unique_name は2つのDBに識別のためユニークな名前を設定します。
Data Guard Broaker を使う場合は 小文字 で定義しないといけない様です。
dg_broker_start=TRUE で Data Guard Broakerプロセスを開始に設定します。
local_listener はホスト名のところがサーバで異なります。
log_archive_dest_1 はオプションが付いてますが、アーカイブログの出力先です。

次にリスナーを設定します。
listener.ora に Data Guard Broaker のために設定を追加します。
SID_LIST_LISTENER に既存の設定に加えて以下を追加します。
(サーバ themisto での設定)

(SID_DESC =
(SID_NAME = SO1)
(GLOBAL_DBNAME = so1_themisto_DGMGRL)
(ORACLE_HOME = E:\oracle\SO1\112)
)
Listener_pri.jpg
サーバ pan では GLOBAL_DBNAME の所を so1_pan_DGMGRL に変更して設定します。
Listener_sec.jpg

tnsnames.ora にも Data Guard Broaker のために設定を追加します。
こちらは両サーバに追加する内容は同じです。

SO1_themisto.WORLD =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (COMMUNITY = SAP.WORLD)(PROTOCOL = TCP)(HOST = themisto)(PORT = 1527))
(CONNECT_DATA =
(SID = SO1)
(GLOBAL_NAME = SO1)
(SERVICE_NAME = so1_themisto)
)
)

SO1_pan.WORLD =
(DESCRIPTION =
(ADDRESS = (COMMUNITY = SAP.WORLD)(PROTOCOL = TCP)(HOST = pan)(PORT = 1527))
(CONNECT_DATA =
(SID = SO1)
(GLOBAL_NAME = SO1)
(SERVICE_NAME = so1_pan)
)
)
tnsnames_pri.jpg
tnsnames_sec.jpg

設定の確認は tnsping や lsnrctl service を使って確認します。
tnsping so1_themisto
tnsping so1_pan
lsnrctl service LISTENER
tnsping.jpg
lsnrctl.jpg

次はスタンバイデータベースの構築です。

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コメント 1

aki-aoki

1つ書き忘れてましたが、OSが Windows Server 2008 なので LISTENER で プライマリ⇔スタンバイ 間をアクセス出来る様に Windows Fire Wall の受信に LISTENER で使用するポート(1527番)を許可する必要があります。

by aki-aoki (2010-12-09 19:47) 

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