SSブログ

SAP Solution Manager 7.0 EHP1 のインストール③ [SAP]

②ではjavaをインストールしました。
③ではインストール媒体の準備をします。
SAP Solution Manager 7.0 EHP1 のインストール媒体は SAP Service Market Place からダウンロード出来ます。
ちなみに、SAPから媒体を注文すると数枚のDVDか Blu-Ray Disk で提供される様です。
ざっと必要なものだけで、圧縮されていても 22GBあります。
03m.jpg
媒体は以下を使用します。マテリアル番号等は時期によって更新される事があります。
51040437 インストーラー
51036769 SAPカーネル7.01 Unicode Linux x86_64 のみ
51040439 SAP Javaコンポーネント
51040438 EXPORTデータ 2つ
51040440 言語データ
51041939 Oracle11g 11.2.0.3
51041940 Oracle Client 11.2
51041940 Oracle Client 10.2 (未使用)
SAP_112033_201210_LINX8664 Oracleパッチセット(SAP用:SBP)
opatch-112031 OPatch Oracle Patch tool
mopatch-2_1_13 Multi Oracle Patch tool(SAP用)
jce_policy-1.4.2 IBM製(使用) と SUN製(未使用)
KER700_353 SAPKernel7.00パッチレベル353(一部のみ使用)
KER720EXT_300 SAPKernel7.20EXTパッチレベル300
adaptDvd.zip インストーラDVD用OCL11化ツール(Note1689026付属ツール)
adaptSapinst.zip インストーラ用OCL11化ツール(Note1689026付属ツール:未使用)
SAPCriptographic 暗号化ライブラリ
(SAPCriptographicは忘れてたので画面にはありません。後でSAPよりダウンロード)

zipで圧縮されているものは jce policy ファイルとOracleパッチ以外は解凍します。
04m.jpg
まずは、インストーラーが Oracle Client 11.2 に対応していないので、Note1689026に付属のツール adaptDvd.zip を解凍して出来たスクリプト adaptDvd.sh を使って OracleClient 11.2 を使える様にします。
(7.20EXTカーネルがOCL11を必要とします)
(Linuxカーネル3.xが7.20EXTカーネルを必要とします)
sh adaptDvd.sh (インストーラーDVD媒体)
05m.jpg
DVDの中にある定義ファイルを更新します。
06m.jpg
インストールDVDをftp等でコピーするとlinuxの実行権限が無くなるので、実行モジュールである sapinst と sapinstgui に実行権限を付与します。
08m.jpg
そのまま sapinst でインストールを開始しても良いのですが、そうすると途中でSAPカーネルの7.00→7.20EXTへ更新する必要があるので、予め7.20EXTを組み込んだDVDイメージを作成します。
SAPカーネルDVDに含まれるファイルを7.20EXTのファイルに交換します。
DBINDEPフォルダにはDB非依存のファイルがあり、IGSEXE.SAR と SAPEXE.SAR をSAP Service Market Place からダウンロードした 7.20EXT の最新パッチと置き換えます。
mv IGSEXE.SAR IGSEXE.SAR_ORG
cp igsexe_n-nnnnnnn.sar IGSEXE.SAR
mv SAPEXE.SAR SAPEXE.SAR_ORG
cp SAPEXE_nnn-nnnnnnnn.SAR SAPEXE.SAR
10m.jpg
ORAフォルダにはOracle依存のファイルがあり、DBATOOLS.SAR と SAPEXEDB.SAR をSAP Service Market Place からダウンロードした 7.20EXT の最新パッチと置き換えます。
mv DBATOOLS.SAR DBATOOLS.SAR_ORG
cp DBATL720010_nn-nnnnnnnn.SAR DBATOOLS.SAR
mv SAPEXEDB_nnn-nnnnnnnn.SAR SAPEXEDB.SAR
11m.jpg
通常の最新パッチのカーネルへの置き換えだとこれだけで良いのですが、7.20以降ではそれ以前に含まれていたモジュールが一部含まれなくなりました。
saposcol と rfcexec です。
このため、そのまま sapinst でインストールを進めると、インストールの後半でモジュール不足によるエラーが発生します。
エラーが発生してから saposcol と rfcexec と rfcexec.sec を実行モジュールのあるフォルダへコピーしても良いのですが、
ちなみに、
/sapmnt/(SID)/exe へ saposcol と rfcexec と rfcexec.sec を、
/usr/sap/(SID)/DVEBMGS00/exe へ saposcol と rfcexec と rfcexe.sec を、
/usr/sap/(SID)/SCS01/exe へ saposcol をコピーします。

ここではエラーにならない様にカーネルDVDに手を加えます。
7.20で不足するモジュール saposcol と rfcexec と rfcexec.sec は 7.00 カーネルから取り出します。
今回は 7.00の最新カーネルから取り出しました。
SAPCAR -xvf SAPEXE_nnn-nnnnnnnn.SAR saposcol rfcexec rfcexec.sec
これをカーネルDVDのDBINDEPフォルダへコピーします。
cp saposcol rfcexec rfcexec.sec (カーネルDVD)/DBINDEP
12m.jpg
7.20で不足するモジュール saposcol と rfcexec と rfcexec.sec を SAPEXE.SAR に組み込みます。
SAPCAR -avf SAPEXE.SAR saposcol rfcexec rfcexec.sec
13m.jpg
ここまでだと、/sapmnt/(SID)/exe は良いのですが、/usr/sap/(SID)/DVEBMGS00/exe と /usr/sap/(SID)/SCS01/exe には反映されません。
このインスタンス名付きのexeフォルダ(実行フォルダ)へは、/sapmnt/(SID)/exe (セントラル実行フォルダ) にあるコピーリストによってそれぞれのフォルダへコピーされます。
そのリスト instans.lst と scs.lst でして、このリストに不足モジュールを追記する必要があります。
ただし、このリストは SAPEXE.SAR (7.20EXT) に含まれているので、まずはこのリストを取り出し、
SAPCAR -xvf SAPEXE.SAR instanse.lst scs.lst
listにsaposcolとrfcexecとrfcexec.secを追記します。
echo saposcol>> instance.lst
echo rfcexec>> instance.lst
echo rfcexec.sec>> instance.lst
echo saposcol>> scs.lst
最後に不足モジュールを追記したリストを SAPEXE.SAR へ追加します。
リストは2重登録されますが、後に登録した方が最終的に残ります。
SAPCAR -avf SAPEXE.SAR instanse.lst scs.lst
14m.jpg
これで媒体の準備完了です。

次回は sapinst によるインストールです。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

SAP Solution Manager..皿倉山夜景 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。