SAP Solution Manager 7.0 EHP1 のインストール⑭ [SAP]
⑬ではデフォルト言語を日本語にしました。
今回はサポートパッケージ(SP)です。
サポートパッケージはパッチの塊です。
おおまかに以下の種類があり、それぞれで適用方法が異なります。
・SAP Kernel
・ABAP
・Java System
今回はSAP Kernelです。
SAP KernelはSAPの実行モジュール部分です。
今回はインストール時に7.20EXTというバージョンのパッチレベル300を適用していますが、この度パッチレベル400なるものが出てきたので、これを適用してみようと思います。
SAP Kernelは基本的にファイルを置き換えて適用します。
まずは、バージョン,パッチレベルの確認方法です。
Tr.SM51 からサーバを選んでリリースノーツボタンを押します。
720_EXTパッチレベル300である事が確認出来ます。
今回、以下のファイルをSAPサービスマーケットプレイスからダウンロードしました。
DBATL720O10_29-xxxxxxx.SAR Oracle用のデータベース管理ツール群
SAPEXEDB_400-xxxxxxxx.SAR DBMS依存部分カーネル
SAPEXE_400-xxxxxxxx.SAR DBMS非依存部分カーネル
IGSEXE_x-xxxxxxxx.SAR SAP IGS (今回は更新されていないので除外)
saposcol と rfcexec は上記に含まれていませんが、これらは旧バージョンのものを使い続けます。
ちなみに、最新のバージョンでは saposcolはhostagentなるものにてコントロールする様になるので、この際hostagentを新たにインストールする事もありだと思います。
最新のインストールマスターにはsaposcolからhostagentの移行が用意されてます。
また、rfcexec は追加コンポーネントとして NetWeaver RFC SDK なるものに含まれる事になりました。
ただし、最新の RFC SDK に含まれる rfcexec はセキュリティ強化のため呼び出す事の出来る汎用モジュールが必要最低限に限定されています。
SAP想定外の汎用モジュールを呼び出す場合は RFC SDK に含まれるサンプルソースを独自に変更してコンパイルする必要があります。責任もユーザ自身に帰着します。
さて、実際に SAP Kernel のパッチを適用します。
まず、SAPを停止します。
su - <sid>adm
stopsap
次に saposcol を停止します。
saposcol -k
さらに、sapstartsrv なるものが起動されているので、これを停止します。
su - root
service sapinint stop
これはlinuxでの停止方法です。他のUNIX系OSではまたちょっと異なります。
現在使用中のカーネルをバックアップします。
SAPのカーネルは /sapmnt/>SID</exe に展開されていますので、これを1ファイルに纏めます。
cd /sapmnt/<SID>/exe
./SAPCAR -xvf ../sapexe.sar ./*
新しいカーネルを解凍します。
cd /sapmnt/<SID>/exe
./SAPCAR -xvf DBATL720O10_29-xxxxxxx.SAR
./SAPCAR -xvf SAPEXEDB_400-xxxxxxxx.SAR
cp SAPCAR ..
../SAPCAR -xvf SAPEXE_400-xxxxxxxx.SAR
SAPEXE_400-xxxxxxxx.SARの中にSAPCARが含まれるので事前に別のディレクトリへコピーしてから解凍します。
IGSEXE_x-xxxxxxxx.SARも解凍する場合はこれも/sapmnt/<SID>/exeで解凍します。
最後にファイルのオーナーや権限を調整するスクリプトを実行します。
./saproot.sh <SID>
適用後、SAPを起動します。
su - root
service sapinit start
su - ora<sid>
lsnrctl start
su - <sid>adm
startsap
saposcol -l
今回のカーネルから、startsap での saposcol の起動がされなくなりました。個別に後からsaposcolを起動する必要があります。
sap起動後、Tr.SM51 にてパッチレベル 400 が適用されている事が確認出来ます。
次回はABAPのSPです。
今回はサポートパッケージ(SP)です。
サポートパッケージはパッチの塊です。
おおまかに以下の種類があり、それぞれで適用方法が異なります。
・SAP Kernel
・ABAP
・Java System
今回はSAP Kernelです。
SAP KernelはSAPの実行モジュール部分です。
今回はインストール時に7.20EXTというバージョンのパッチレベル300を適用していますが、この度パッチレベル400なるものが出てきたので、これを適用してみようと思います。
SAP Kernelは基本的にファイルを置き換えて適用します。
まずは、バージョン,パッチレベルの確認方法です。
Tr.SM51 からサーバを選んでリリースノーツボタンを押します。
720_EXTパッチレベル300である事が確認出来ます。
今回、以下のファイルをSAPサービスマーケットプレイスからダウンロードしました。
DBATL720O10_29-xxxxxxx.SAR Oracle用のデータベース管理ツール群
SAPEXEDB_400-xxxxxxxx.SAR DBMS依存部分カーネル
SAPEXE_400-xxxxxxxx.SAR DBMS非依存部分カーネル
IGSEXE_x-xxxxxxxx.SAR SAP IGS (今回は更新されていないので除外)
saposcol と rfcexec は上記に含まれていませんが、これらは旧バージョンのものを使い続けます。
ちなみに、最新のバージョンでは saposcolはhostagentなるものにてコントロールする様になるので、この際hostagentを新たにインストールする事もありだと思います。
最新のインストールマスターにはsaposcolからhostagentの移行が用意されてます。
また、rfcexec は追加コンポーネントとして NetWeaver RFC SDK なるものに含まれる事になりました。
ただし、最新の RFC SDK に含まれる rfcexec はセキュリティ強化のため呼び出す事の出来る汎用モジュールが必要最低限に限定されています。
SAP想定外の汎用モジュールを呼び出す場合は RFC SDK に含まれるサンプルソースを独自に変更してコンパイルする必要があります。責任もユーザ自身に帰着します。
さて、実際に SAP Kernel のパッチを適用します。
まず、SAPを停止します。
su - <sid>adm
stopsap
次に saposcol を停止します。
saposcol -k
さらに、sapstartsrv なるものが起動されているので、これを停止します。
su - root
service sapinint stop
これはlinuxでの停止方法です。他のUNIX系OSではまたちょっと異なります。
現在使用中のカーネルをバックアップします。
SAPのカーネルは /sapmnt/>SID</exe に展開されていますので、これを1ファイルに纏めます。
cd /sapmnt/<SID>/exe
./SAPCAR -xvf ../sapexe.sar ./*
新しいカーネルを解凍します。
cd /sapmnt/<SID>/exe
./SAPCAR -xvf DBATL720O10_29-xxxxxxx.SAR
./SAPCAR -xvf SAPEXEDB_400-xxxxxxxx.SAR
cp SAPCAR ..
../SAPCAR -xvf SAPEXE_400-xxxxxxxx.SAR
SAPEXE_400-xxxxxxxx.SARの中にSAPCARが含まれるので事前に別のディレクトリへコピーしてから解凍します。
IGSEXE_x-xxxxxxxx.SARも解凍する場合はこれも/sapmnt/<SID>/exeで解凍します。
最後にファイルのオーナーや権限を調整するスクリプトを実行します。
./saproot.sh <SID>
適用後、SAPを起動します。
su - root
service sapinit start
su - ora<sid>
lsnrctl start
su - <sid>adm
startsap
saposcol -l
今回のカーネルから、startsap での saposcol の起動がされなくなりました。個別に後からsaposcolを起動する必要があります。
sap起動後、Tr.SM51 にてパッチレベル 400 が適用されている事が確認出来ます。
次回はABAPのSPです。
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