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SAP ERP 6.0 EHP4 on Oracle RAC ⑫ [SAP]

SAP ERP 6.0 EHP4 on Oracle RAC です。
前回から改めて sapinst で Database Instance のインストールを開始しています。
SAP の Database Instance をRAC環境でインストールするには事前に Oracle Grid がインストールされていて、ASMディスクグループも作成されていないとなりません。
今回は sapinstの続きです。
Oracleデータベースのオプションをフルに選択してみました。
21m.jpg
・Database Istance インストールの続き
Database Instance File Systems で ORACLE_HOME 等を設定します。Oracleのインストール先とは必ずしも同一にする必要はありません。
ORACLE_HOME に /oracle/<SID>/<バージョン> がデフォルトで入っています。
Oracle Stage は /oracle/stage/<バージョン>_<ビット> になっていて、Oracleインストール媒体の展開先を指定しますが、すでに Oracleがインストールされている環境では参照されないので違っていても関係ありません。
Sapdata Home は /oracle/<SID> となっていて、特に変える理由はありません。
22m.jpg
Sapdata Directory Location on Database では SAPDATA1,SAPDATA2 等のデータファイル格納先を指定します。
SAPDATA1は普通のファイルシステムでは /oracle/<SID>/sapdata1 とか E\oracle\<SID>\sapdata1 とかのフォルダになりますが、ASMでは ASMディスクグループになり、今回は全て +DATA にします。
24m.jpg
Create Database Parameters では Create Database で指定するオプションを指定します。
基本的にデフォルト値ですが、maxDataFiles が比較的多目というのがSAPでの特徴でしょうか? 伝統的に 2GBのデータファイルでテラバイトオーダーのデータベースを構成しようとすると maxDataFiles が大きくなります。
Redo Logs Configuration では REDOログの場所やサイズや数を指定します。
格納場所は ASM の +RECO で、数とサイズはデフォルト値です。
ASMはディスクがRAIDで信頼性が対策されているのを想定しているので、ミラー化を設定しません。
25m.jpg
Database Control File Information では、コントロールファイルの場所を指定します。
これだけは格納先がASMといえど、3箇所に分散します。
28m.jpg
Tablespace Information ではデータファイルをどの大きさでどこに作成するかを指定します。
SAPDATA1,SAPDATA2,SAPDATA3,SAPDATA4はどれも +DATA の同じ場所なので分けて設定する意味はありません。
同じ場所にあるファイルなので、サイズはあまり細かいものが多数あっても仕方ないと思います。逆に少なすぎるのは?
UNDO領域は RACのノード毎に必要になります。
28m.jpg
Tablespace Extention Parameters ではデータファイルの増加量と最大値を指定します。
AutoExtMaxSize が自動拡張の最大値で、デフォルト 10,000MB になってますが、sapinst では今のところ最大は 32,700MB の様です。
32m.jpg
General Tablespace Storage Parameters ではテーブルスペースのロギングやテーブルスペースタイプを指定します。
PSAPTEMPは一時表領域なので、タイプは TEMPORARY になります。
33m.jpg
Default Tablespace Storage Parameters ではテーブルスペース内のテーブルのデフォルト設定を指定しますが、テーブルスペースの管理モードを次の画面で LOCAL にするので Maxextents の指定は意味がないので変更する必要はありません。
34m.jpg
Extended Tablespace Management Parameters ではテーブルスペースの管理モードを指定します。
ローカル管理で一時表領域以外は AUTOALLOCATE にします。
36m.jpg
Compress Tablespace Parameters はテーブルデータ圧縮のデフォルトの設定をします。
ERPでは255を超える列数のあるテーブルがある様なので、最近ではNOCOMPRESSがデフォルトになっています。
NOCOMPRESSとCOMPRESS FOR OLTPが選べます。インデックスやLOBの圧縮設定はここでは出来ません。
37m.jpg
init.ora Parameters では各種初期化パラメータを設定します。
11gのパラメータはノート1431798や1171650を見て設定します。
インストール後に調整すれば良いので、ここではそのまま続行しています。
38m.jpg
以上でデータベースオプションの設定は完了です。

引き続き Database Instance のインストールパラメータの設定をします。
General Load Parameters で SAPデータロードのパラレル数を指定します。
CPU数と同程度が良いと思います。
41m.jpg
At Import End ではインポート後の処理を設定します。
インポート後の処理として統計情報更新を実施します。
42m.jpg
Software Package Request では、Oracle Client の媒体を指定します。
これは SAP用に用意された媒体です。
43m.jpg
最後に選択/入力したパラメータを確認して Next を押します。
修正する場合はチェックを入れて、Revise を押します。
44m.jpg
インストール中
53m.jpg
Oracleはインストール済みなので、Oracleのインストールを求められる事はありませんが、データベースを作成するところでエラーになります。
54m.jpg
続く

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