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Oracle10g の MSCS クラスタ [Cluster]

基本的には 9i のMSCSクラスタと変わりません。
http://ojaoki.blog.so-net.ne.jp/2006-03-26
ただ、初期化パラメータファイルに バイナリである SPFILE を使わなければならないそうです。
SPFILE だと、パラメータを動的に変更してそれをその時に格納する事になります。
init.ora のテキストファイルだと、有効になるのはOracleを起動する時なので、クラスタの各ノードにある init.ora を手で修正するだけでよかったのです。
SPFILE だと、Oracle稼働中に alter system set パラメータ = 値 SCOPE = SPFILE; とテキストファイルの編集ではなくてSQLで変更する事になるので、どのノードからでも単一のSPFILEにアクセス出来ないといけなくなりました。
このために、これまで各ローカルディスクの %ORACLE_HOME%\daatabase にあった初期化パラメータをクラスタの共有ディスク上に持っていかなければなりません。

まず Oracle をインストールします。すべてのクラスタのノードでインストールします。
データベースも先に作成して、後でクラスタにコンバートします。データベースのフォルダ構成は後でクラスタ化出来る様にしときます。具体的には ORACLE_HOME はローカルに、データベースファイルやコントロールファイルやREDOログ,アラートログ,アーカイブログ等々は共有ディスクへ作成します。データベース作成は最初のノードのみ。
01 Oracleローカルインストール.jpg

Oracle Fail Safe をインストールします。これも全てのノードのローカルにインストールします。
02 OFSローカルインストール.jpg
クラスタにコンバートする前にOracle用のグループを作成します。グループを作成すると仮想サーバのアドレスと名前を同時に決める事になります。
04 Oracleグループ作成.jpg
前述の様に SPFILE は共有ディスクにないとならないので %ORACLE_HOME%\database フォルダを移動します。(画面はコピーになってますが、後で元のフォルダは削除してます。)
05 databaseフォルダをコピー.jpg
06 共有ディスクへコピー.jpg
%ORACLE_HOME%\database に SPFILE が無いと一部のアプリケーションでは困るらしいので、移動先の database フォルダと %ORACLE_HOME%\database にハードリンクを張っておきます。リンクを張るためのツールとして junction.exe や linked.exe がありますが、Windowsのリソースキットに付属の linked.exe を使います。
リソースキットをインストール。
07 リソースキットの導入.jpg
linked.exe でリンクを作成。C:\oracle\HO1\1020\database\SPFILEHO1.ORA を開くとリンク先の G:\oracle\HO1\sapdata1\database\SPFILEHO1.ORA が開きます。
%ORACLE_HOME%\database の削除からリンクの作成までは各ノードで行います。
08 Linked.exe でハードリンク.jpg
データベースのクラスタへのコンバートをします。
Oracle Fail Safe Manager からローカルの Oracleデータベース を選択して Oracleグループに追加します。
09 グループに追加.jpg
この時に、データベース識別情報を入力しますが、パラメータファイルには直接 SPFILE を指定するのではなくて、
10 データベース識別情報.jpg
SPFILEの場所を指定したファイルを指定します。ちなみにローカルドライブの SPFILE が指定されてますが、実際にはハードリンクされた共有ドライブの SPFILE を見るようになってます。
11 パラメータファイルの中身.jpg
だいぶかいつまんでますが、これで完成です。
12 クラスタ化完了.jpg
クラスタアドミニストレータからはこんな感じで見えます。
13 クラスタアドミニストレーター.jpg
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