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SAP Solution Manager 7.0 EHP1 のインストール(41) [SAP]

(35)からABAPの Integrated ITS の設定を行っています。
(40)では SMTP でメールの送信の設定を行っています。
今回は受信です。

メールの送信は Tr.SCOT での設定でしたが、受信は ICF の設定になります。
SAPConnect.jpg

まず、プロファイルで SMTP を受信出来る様に以下のプロファイルを設定します。
SAPLOCALHOSTFULL = themisto.soler.local (SAPサーバのFQDN)
icm/server_port_1 = PROT=SMTP,PORT=25,TIMEOUT=120,EXTBIND=1

プロトコルSMTPでポート番号は標準の25番、EXTBIND=1 は Windows Server では必要ありませんが、Linux/UNIX ではポート番号100以下は特別な権限が無いと使えない様になっているので、EXTBIND=1 を付けて使える様にします。
HTTP で 80番を使う時にも必要になります。
PROFILE.jpg
プロファイルを設定してSAPを再起動すると、25番ポートでサービス SMTP が使える様になります。
Tr.SMICM から、メニュー ジャンプ - サービス にて利用可能なサービスが確認出来ます。
SMICM_SV.jpg
有効にチェックが無くて黄色はプロファイルで設定しているけれど、使える状態にはない事を示しています。
HTTPSはTr.STRUSTSSO2 で SSLサーバのPSEが登録されていないので有効になっていません。
有効になってない.jpg
SMTP が有効にならなかったのは、すでに 25番ポートが使用済みだったからでした。
SUSE Linux Enterprise Server 11 では、標準で Postfix という SMTPサーバーが稼働しており、25番ポートを使用しています。
service postfix stop で止めるか無効にして、SAPで25番ポートを使える様にします。
postfix.jpg
その状態でSAPを再起動すると、SMTP が25番ポートで有効になっているのを確認出来ます。
有効になっている.jpg

次にに通信用のユーザを作成します。
Tr.SU01 にて新規にユーザを作成しますが、前回作成した通信ユーザがあるのでそれを使用します。
SU01新規.jpg
ユーザタイプを通信データ又はサービスに設定します。
サービス.jpg
プロファイルに S_A.SCON を設定します。
プロファイル.jpg

ユーザが出来たら Tr.SICF にてメール受信設定を行います。
SICF.jpg
SAPConnect を選択して、照会/変更 で開きます。
SICF_Change.jpg
ホストData ここは基本的に複数クライアントで受信する時の設定です。今回はデフォルトのままです。
SAPConnect_ホストData.jpg
ログオンData 通信ユーザを設定します。
SAPConnect_ログオンData.jpg
ハンドラ一覧 CL_SMTP_EXT_SAPCONNECT が一番にある必要があるそうです。
SAPConnect_ハンドラ一覧.jpg
保存します。
以下のメッセージが現れ、移送依頼の登録になります。
移送1.jpg
移送2.jpg
移送3.jpg
最後に SAPConnect を有効化します。
有効化.jpg
有効化2.jpg
有効化3.jpg

後は、Tr.SU01 で受信者となる各ユーザのアドレスタブの電子メールに差出人アドレスを入力します。
電子メール.jpg

今回は ExchangeServerから SAPへ送信します。
Exchangeメール.jpg
Exchange送信.jpg
SAPからはTr.SBWP の受信ボックスにメールが届きます。
受信完了.jpg

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