SAP ERP 6.0 EHP4 on Oracle RAC (29) [SAP]
SAP ERP 6.0 EHP4 on Oracle RAC です。
少し前からSAPインストール後処理をしています。
今回は標準ジョブ登録です。
・標準ジョブスケジュール
古いログの削除やパフォーマンスデータ収集などといったジョブになります。
Tr.SM36 を起動、標準ジョブボタンを押します。
既にスケジューリングされている標準ジョブがあれば一覧表示されています。
しかしながら、一括登録(デフォルトスケジュール)する時に邪魔になるため、一旦全て削除します。
デフォルトスケジュールボタンを押し、登録されている標準ジョブを全て登録します。
不要なジョブや時間を変更したいジョブもありますが、それらは Tr.SM37 にて調整します。
Tr.SM37 にてジョブ名とユーザ名に * を指定し、ジョブステータスにリリース済、ジョブ開始条件の開始を現在日付、終了日付に1年程先の未来日付にしてジョブを検索します。
以下のチェックを付けたジョブは不要なジョブなので削除します。
SAP_REORG_JOBS は実行するプログラムの新旧2種類が登録されていますので、ジョブのステップを確認して古いプログラム(RSBTCDEL)で登録されている方を削除します。
削除
以下の様になります。
SAP_CRT_METERING_REORG が増えてますが、これはジョブ SAP_SORP_RUNTIME_MANAGEMENT により登録されるジョブです。
ジョブの開始時間を変更する時もこの画面からリリース済みジョブの開始時間を変更します。
・DBA計画カレンダ
統計情報更新などのDBメンテナンスジョブを登録します。
RAC側にSAP Gatewayがインストールされており、ジョブが登録出来る事は既に確認済みです。
Tr.DB13 を起動、現在日付以降を選択して新規登録ボタンを押します。
まずは統計情報の更新を毎日21:00で登録します。
アクションに Check and update optimizer statistics を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータに全表領域を選択します。
反復タブでスケジュール周期を設定します。
月曜から日曜まで毎日を毎週実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
スケジュールが追加されました。
続いてバックアップを毎日22:00で登録します。
アクションに Full database online + redo log backup を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータの総称テープ名はディスクへのバックアップのため使用しません。
DBバックアップオプションには init<SID>.sap を指定、REDOログバックアップオプションにも init<SID>.sap を指定し、機能に -sd を指定します。(-cds ディスクへのバックアップには使用出来ないオプションでした。)
反復タブでスケジュール周期を設定します。
月曜から日曜まで毎日を毎週実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
続いて DBチェック ですが、整合性チェックという訳でもないので週一で良いと思います。
整合性チェックはバックアップのRMANによりチェックされます。
アクションに Check database を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータはありません。
反復タブでスケジュール周期を設定します。
毎週日曜日に実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
続いてログのクリーンアップです。
4週間に1回程度で良いと思います。
アクションに Cleanup logs を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータはありません。
反復タブでスケジュール周期を設定します。
4週毎の土曜日に実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
結果、以下の様になります。
ちなみに、init<SID>.sap は以下の設定を変更しています。
backup_dev_type = disk
backup_root_dir = /oracle/E64/sapbackup #新たにACFSで共有ボリュームを作成して全てのRACノードからアクセス可能な領域を作成しました。
stage_root_dir = /oracle/E64/sapbackup #NFSマウントで全ノードから共通にアクセス出来る領域でもよかったです。
compress = no #ASMでは compress オプションは使用出来ない
disk_copy_cmd = rman #ASMでは rman によるバックアップのみサポート
parallel_instances = (E64001:/oracle/E64/112@E64001, E64002:/oracle/E64/112@E64002) #環境に応じて変更
loc_ora_homes = yes #各ノードローカルのORACLE_HOMEを使用しているため
db_services = no #yesだとエラーが出るので…
asm_ora_sid = (E64001:+ASM1, E64002:+ASM2) #環境に応じて変更
asm_ora_home = (E64001:/oracle/GRID/112, E64002:/oracle/GRID/112) #環境に応じて変更
_rem_sql_call = yes #RAC各ノードに対してリモート実行が必要なため
_remote_exec = ssh #リモート実行には ssh でパスワードなしで実行出来る必要あり
_remote_copy = scp #リモートコピーには scp を使用
このファイルはRAC各ノードの /oracle/<SID>/sapprof に配置します。
・SLD登録
EHPを適用するため、SUMで使用するスタックファイルを作成する必要があります。
スタックファイルはSolutionManagerで作成するため、ERPの状態をSolutionManagerのSLDに登録する必要があります。
Tr.RZ70 を起動し、ホストにSolutionManagerのホスト名を、サービスにSolutionManagerのゲートウェイサービスを指定し、有効化します。
実行してSolutionManagerのSLDへ登録します。
SLDへの登録はシステム起動時と画面右にある設定の時間毎にバックグラウンドジョブで登録されます。
登録が…失敗してしまいました。
SolutionManagerが落ちてました。
復旧しようと試みましたが、ディスクが壊れて起動出来ず…
少し古いバックアップはあるので、そこから復旧…と思ったら、SolutionManagerがインストールされている仮想ホストに障害が発生して仮想ホストが起動しない状態に…
スタックファイルは過去作ったスタックファイルを改造して使う事にします。
続く
少し前からSAPインストール後処理をしています。
今回は標準ジョブ登録です。
・標準ジョブスケジュール
古いログの削除やパフォーマンスデータ収集などといったジョブになります。
Tr.SM36 を起動、標準ジョブボタンを押します。
既にスケジューリングされている標準ジョブがあれば一覧表示されています。
しかしながら、一括登録(デフォルトスケジュール)する時に邪魔になるため、一旦全て削除します。
デフォルトスケジュールボタンを押し、登録されている標準ジョブを全て登録します。
不要なジョブや時間を変更したいジョブもありますが、それらは Tr.SM37 にて調整します。
Tr.SM37 にてジョブ名とユーザ名に * を指定し、ジョブステータスにリリース済、ジョブ開始条件の開始を現在日付、終了日付に1年程先の未来日付にしてジョブを検索します。
以下のチェックを付けたジョブは不要なジョブなので削除します。
SAP_REORG_JOBS は実行するプログラムの新旧2種類が登録されていますので、ジョブのステップを確認して古いプログラム(RSBTCDEL)で登録されている方を削除します。
削除
以下の様になります。
SAP_CRT_METERING_REORG が増えてますが、これはジョブ SAP_SORP_RUNTIME_MANAGEMENT により登録されるジョブです。
ジョブの開始時間を変更する時もこの画面からリリース済みジョブの開始時間を変更します。
・DBA計画カレンダ
統計情報更新などのDBメンテナンスジョブを登録します。
RAC側にSAP Gatewayがインストールされており、ジョブが登録出来る事は既に確認済みです。
Tr.DB13 を起動、現在日付以降を選択して新規登録ボタンを押します。
まずは統計情報の更新を毎日21:00で登録します。
アクションに Check and update optimizer statistics を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータに全表領域を選択します。
反復タブでスケジュール周期を設定します。
月曜から日曜まで毎日を毎週実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
スケジュールが追加されました。
続いてバックアップを毎日22:00で登録します。
アクションに Full database online + redo log backup を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータの総称テープ名はディスクへのバックアップのため使用しません。
DBバックアップオプションには init<SID>.sap を指定、REDOログバックアップオプションにも init<SID>.sap を指定し、機能に -sd を指定します。(-cds ディスクへのバックアップには使用出来ないオプションでした。)
反復タブでスケジュール周期を設定します。
月曜から日曜まで毎日を毎週実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
続いて DBチェック ですが、整合性チェックという訳でもないので週一で良いと思います。
整合性チェックはバックアップのRMANによりチェックされます。
アクションに Check database を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータはありません。
反復タブでスケジュール周期を設定します。
毎週日曜日に実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
続いてログのクリーンアップです。
4週間に1回程度で良いと思います。
アクションに Cleanup logs を選択、開始日と開始時間を入力、アクションパラメータはありません。
反復タブでスケジュール周期を設定します。
4週毎の土曜日に実行します。
最後に追加ボタンで追加します。
結果、以下の様になります。
ちなみに、init<SID>.sap は以下の設定を変更しています。
backup_dev_type = disk
backup_root_dir = /oracle/E64/sapbackup #新たにACFSで共有ボリュームを作成して全てのRACノードからアクセス可能な領域を作成しました。
stage_root_dir = /oracle/E64/sapbackup #NFSマウントで全ノードから共通にアクセス出来る領域でもよかったです。
compress = no #ASMでは compress オプションは使用出来ない
disk_copy_cmd = rman #ASMでは rman によるバックアップのみサポート
parallel_instances = (E64001:/oracle/E64/112@E64001, E64002:/oracle/E64/112@E64002) #環境に応じて変更
loc_ora_homes = yes #各ノードローカルのORACLE_HOMEを使用しているため
db_services = no #yesだとエラーが出るので…
asm_ora_sid = (E64001:+ASM1, E64002:+ASM2) #環境に応じて変更
asm_ora_home = (E64001:/oracle/GRID/112, E64002:/oracle/GRID/112) #環境に応じて変更
_rem_sql_call = yes #RAC各ノードに対してリモート実行が必要なため
_remote_exec = ssh #リモート実行には ssh でパスワードなしで実行出来る必要あり
_remote_copy = scp #リモートコピーには scp を使用
このファイルはRAC各ノードの /oracle/<SID>/sapprof に配置します。
・SLD登録
EHPを適用するため、SUMで使用するスタックファイルを作成する必要があります。
スタックファイルはSolutionManagerで作成するため、ERPの状態をSolutionManagerのSLDに登録する必要があります。
Tr.RZ70 を起動し、ホストにSolutionManagerのホスト名を、サービスにSolutionManagerのゲートウェイサービスを指定し、有効化します。
実行してSolutionManagerのSLDへ登録します。
SLDへの登録はシステム起動時と画面右にある設定の時間毎にバックグラウンドジョブで登録されます。
登録が…失敗してしまいました。
SolutionManagerが落ちてました。
復旧しようと試みましたが、ディスクが壊れて起動出来ず…
少し古いバックアップはあるので、そこから復旧…と思ったら、SolutionManagerがインストールされている仮想ホストに障害が発生して仮想ホストが起動しない状態に…
スタックファイルは過去作ったスタックファイルを改造して使う事にします。
続く
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