SAP R/3 Enterprise Extension Set 2.00 のインストール(30)

R/3 Enterprise のインストールです。
かなり前からインストール後処理を行っています。
前回はSMTPによるメール送信をしました。
今回はSMTPによるメール受信の設定です。

メールを受信するのもトランザクション SBWP です。

SAPGUIの第一画面からは SAPメニュー - オフィス - ワークプレイス になります。


受信の場合はインスタンスプロファイルで受信するポートを設定します。
下の例はSMTPでポート25番を使います。
icm/server_port_1 = PROT=SMTP,PORT=25,TIMEOUT=600

プロトコルとポートが設定されているかどうかはトランザクション SMICM で確認出来ます。
SMICM のメニュー ジャンプ - サービス

設定されているプロトコルとポートが表示されます。

受信したメールをSAPユーザへ配信するには受信専用のSAPユーザを作成する必要があります。
受信専用なので、ユーザタイプを system にし、

プロファイルに S_A.SCON を設定します。

受信専用のユーザをトランザクション SICM の SAPconnect に設定します。

SAPconnect をダブルクリックしてログオンデータにクライアント番号,受信専用ユーザ,同ユーザのパスワードを設定して保存します。

この設定は移送依頼を聞いてきます。

最後に SAPconnect を有効化します。

複数のクライアントで受信する場合は、SICF で新たに仮想ホストを定義する必要があり、さらに、プロファイルパラメータ is/SMTP/virt_host_x を定義して紐付ける必要があります。
インターネットからメールを受け取る場合は、is/SMTP/virt_host_x に公的に正式なドメインを定義したうえで、SICFの仮想ホストと紐付け、さらにSAPサーバの手前にあるSMTPサーバが該当アドレスをSAPサーバに配信する設定がされていないといけません。SU01の電子メールの設定も必要。
…たぶんそんなかんじ。

E-Mailで受信してみます。
SAPサーバ callisto.soler.local のユーザ SAP_ABA 充てにメールを作成します。

SAPユーザ SAP_ABA の 電子メールには [e-mail] が設定されています。

メールを送信します。

メールサーバにはメールドメイン callisto.soler.local のメールはSAPサーバ callisto.soler.local に配信する様に設定してあるので、
SAPサーバに配信されると、トランザクション SBWP で受信したメールを確認出来ます。


後処理の残り
・シングルサインオンの設定
・システムフルバックアップ
・デフォルトユーザーのパスワード変更
・データベースの停止と起動
・SAP DB2 Admin Tools のインストール
・データベースのリカバリモードの有効化
・データベース統計情報の更新